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好きなものを色々、たくさん、好きなように。

推すなら今だと思った

嵐が活動休止を発表してからCDや円盤が売れている。Amazonのランキングを絶賛席巻中である。

しかし、元々好きだった人はともかく今回の件で気になり始めた人は何を買えば良いのか途方に暮れているのではないだろうか。という訳で、独断と偏見で近年のライブ円盤をダイマさせていただきたい。買って欲しい(直球)

今回は、新しく嵐を気になり始めた人向けである。また、嵐は好きだったけどライブを避けて通って来た人向けだ。まだ誰が好きか分からなくてもいい。メンバーの名前全員覚えてなくてもいい。円盤を見て覚えていただければいいし、ライブを見て自担(=推し)を決めてくれ。

 

まず、嵐のライブは基本的に毎年度アルバムを出し、そのアルバムを引っさげて行われるアルバムと同名のドームツアーである。アルバムはメンバーのソロ曲も入っている、基本的には(大声)。ライブは主に松本潤氏が構成・演出を担当し、曲順・曲の長さ・照明など細部に至るまで彼らによって考えられている。また、大野智氏が振付を担当している楽曲もある。どの楽曲かは今回は割愛するが、観る際には是非周りの嵐ファンに聞くかネットで調べてみて欲しい。

個人的に、ライブ円盤を見る前には十分な時間を確保しておくか全てのやることを終わらせておくことをお勧めする。画面の中の嵐さんは貴方を離さない。

 

「untitled」(2017‐2018)

 

嵐のライブ円盤最新作。直近の嵐のライブを見たければこれ。20周年を目前に控えたグループが、トップアイドルとなりグループ活動19年という中堅になったにも関わらず自分たちはまだ“未完”であると掲げたヤバい作品。先程「嵐はアルバムの中にソロ曲も入っている」と述べたが、このアルバムではソロ曲がなく数年ぶりにユニット曲が入れられた。

正面のモニターがめちゃくちゃデカい。「ドームの大きさ故に、場所によっては双眼鏡を必要とするファンがいる」という問題への嵐さんのアンサーが「じゃあ皆が見れるように正面モニター大きくすれば良くない?」である。なんという暴力的な優しさ。ファンは優しさで圧死するかもしれない。

リード曲である「未完」はこれまで挑戦してきた様々な曲調に次々と移っていく意味が分からないこれを歌って踊るのかというヤバい楽曲であり、「Song for you」は曲目発表当時「組曲??」とファンを混乱させ約12分という曲の長さに「表記ミスでは」「シークレットトーク付きか??」とファンをざわつかせ実際聴いてみたら涙なしには聴けなかったというヤバい楽曲である。どう控えめに言っても死ぬ。

周りの嵐ファンが初回限定盤を持っていたら是非それも見せてもらって欲しい。特典でオタクが推しでn万回と夢見た「推しが自分たちのライブを見ながら話す」という夢企画が入っている。その特典企画では、嵐の誇る変態天才演出担当 松本潤がめちゃくちゃ細かすぎるところまで気を配り心を砕き計算し尽くした演出内容も解説してくれているので是非。

言うまでもなく現時点で嵐ライブ円盤最高峰の円盤である。なぜ「現時点で」かというと現在行われいているアニバーサリーツアー「5×20」のライブ円盤が「untitled」を超えることは明白だからだ。

とりあえずこの円盤を1発キメてくれ。

 

 

「Are You Happy?」(2016‐2017)

 

嵐メンバーのソロ曲の最新作が入っているのはこれ。このアルバムでは、各メンバーがそれぞれ嵐をプロデュースするという又してもオタクが推しでn万回と夢見た夢企画が行われている。それぞれが嵐をどう見ているのか・どんな嵐を見て欲しいのか伺えてとても興味深い。ある意味、メンバーによる嵐愛が見せつけられている作品。

メンバーのソロ曲を見るときは覚悟をして欲しい。お腹に力を入れて観て欲しい。そうしないと、

翔さんのソロ曲で隠し切れない育ちの良さとラップの素晴らしさに死ぬし、

松潤のソロ曲で松潤の背中に天使の羽根が見え始めその純粋さと清らかさに打ちのめされるし、

相葉さんのソロ曲では思考停止し何が起こってるのか分からなくなるし、

二宮さんのソロ曲では自分はライブではなく舞台を観にきたのかと嵐が誇る演技派俳優の芸術性に圧倒されるし、

大野さんのソロ曲ではその才能にひれ伏すしか無くなる。

そして嵐は笑顔で「Are You Happy?」と聞いてくるのだ。こっちはHappyを満漢全席のように食べさせられ多幸感で死にそうなのにである。笑顔で鬼畜、それが嵐である。

 通常盤の特典には今ツアーで嵐に密着した映像が収められている。ライブをつくる過程の話し合いや練習の様子も入っている大変贅沢な映像であり、又これを観れば演出担当である松潤がどれほど考え抜くヤバい人間であるか分かる。繰り返すが、これは通常盤の特典だ。

初回限定盤の特典は2016年に行われたアリーナツアーのライブ映像が収められている。前年度の「Japonism」をアリーナ用にブラッシュアップさせて行われたアリーナツアーだが、これがダイジェストではなくライブ映像が丸ごと入っている。つまり1つの円盤で全く違う2つのライブが楽しめるのだ。え、意味が分からない?普通は別で売るのでは?安心してくれ、ファンでも意味が分からない。ただただ嵐の人の好さを拝んで有り難がるしかない。

 

 

「Japonism」(2015)

 

二次元が好きな方には特におススメしたい作品。タイトルから察せられるように“日本”に焦点をあてており。セット・衣装にも和要素が多く取り入れられている。和要素が嫌いなオタク、いる???いないよね???細胞レベルで和モノ好きが組み込まれてるよね???よし、買おう。

また、彼らが受け継ぎ、後輩に繋いでいく”ジャニーズイズム”も強く意識されており、誇りが感じられる作品である。ジャニーズ初心者の方は”ジャニーズイズム”が何なのかは見て感じて欲しい。

リード曲である「心の空」は作詞作曲を布袋寅泰さんが担当してくださっており、CDではギター演奏も布袋さんが担当してくださっている。

このアルバムにもメンバーのソロ曲は入っているが、今回のソロ曲にはメンバー共通で「ソロ曲の中で何か新しいことに挑戦する」という課題が出されている。メンバーがツアーの為にガチで1から挑戦し練習した成果を見てくれ。

 

 

 ④「DIGITALIAN」 (2014)

 

嵐15周年アニバーサリーツアーを兼ねたライブツアーだったが、このタイトルからも分かるように嵐はアニバーサリーイヤーにも関わらずベストアルバムではなくオリジナルアルバムを出しツアーを行った。つまり「15周年はメモリアルではなく通過点に過ぎない」という彼らの挑戦的な姿勢を堂々と掲げたヤバい作品である。

実際のライブで「15周年は通過点で俺らはこれからも手を緩めないぜ」と「まぁそうは言ってもやっぱりアニバーサリー有難いよね」をどう両立させるのか。松潤はまさかの二部構成という荒業で解決させた。

DIGITALIANでは当時の最新技術もライブに利用されている。その一つとして、ライブ中常に嵐さんの心拍数が表示されており、我々ファンはついに自担の心拍数まで把握させて貰えたのである。円盤では常に見れる訳ではないが、画面に入り込んだときは是非「こんな顔をしているが実はめちゃくちゃ緊張している」などのモノローグに利用して欲しい。

デジタルという非人間的なものを多数用いたライブであったが、結局それをどう使い魅せるかという部分において人間である彼ら次第であるというそういう意味での未来をとても感じられるヤバい作品である。

ソロ曲に関してはノーコメント。いや、めちゃくちゃ語りたい伝説級のソロ曲があるけど、まずは観てくれ。

初回限定盤にはオタクが推しでn万回夢見た夢企画「メンバー撮影によるツアー密着映像」が入っており、我々は終始イチャイチャを見せつけられている。周りに嵐ファンがいたら是非観て欲しい。

 

 

15周年までで区切るとこれらの4枚である。今回はオリジナルアルバムによるライブツアーのみ紹介したが、2014年には「ARASHI BLAST in Hawaii」、2015年には「ARASHI BLAST in Miyagi」があり、そのライブ円盤も勿論お勧めだ。買ってくれ。2014年以前も各ライブツアー異なった魅力があるので是非買って欲しい。どれも1万円以下なので、諭吉を出せばその門下生とそのお仲間がやって来る計算である。諭吉も自分の門下生が召喚出来るなら本望ではないだろうか。

言うまでもなく全てがお勧めである。そしてこれを観たらバラエティでの嵐さんとのギャップに驚くかもしれない。バラエティであんなに親しみやすいお兄さんの雰囲気出しまくっていた人たちだが、ライブではこんなにキラキラしてギラギラしているのだ。本当の嵐が分からない?魅力があり過ぎる?安心してくれ、全てが嵐さんの本当の姿であり、全てが嵐さんの魅力だ。

そしてギャップに驚きその全てに魅力を感じるようになった貴方は立派な嵐ファンである。深すぎて底のない沼にようこそ。

 

ライブ円盤に魅了された貴方は思うかもしれない、「ライブに行きたい」と。幸い現在アニバーサリーツアー「5×20」が行われている最中だ。休止前に一度は行ってみたいよね、分かる。

でも私は出来た人間ではないので「どうぞどうぞ」と言えない。「我慢して」とは言わないけど「察して」くらいは心の中で思っている。私だって自分の倍率が惜しい。ゴメンな。