立ち入り禁止区域

好きなものを色々、たくさん、好きなように。

自担は最高の男だから

夢を、見ていた。

夢を見ていたと、気づかされた。

 

 

1月27日

私は世間に少し乗り遅れていた。スマホを手放して外出していたので戻って友人からLINEで「嵐どうしたん?」「蒼だいじょうぶ?」という内容のメッセージがきていて初めて何かあったことを知った。最初はぶっちゃけ何かやらかしたかと思った。慌ててTwitterを開き活動休止の報を知った。

頭が真っ白になった。そして次に思ったのは

「私生きていく意味ある?」

だった。自殺願望が生まれた訳ではないが、とにかく一気に世界から色が失って魅力がなくなったように思えたのだ。

誰かが何かをやらかしたのではなかったことに安心しつつも、どこかで「やっぱり」と思っている自分がいた。何故なら、彼らが全員30代になった頃から「メンバー全員が40代になったら分からんな。そこら辺で覚悟しとこ」とも思っていたからだ。方向性の違いだの人気低迷だのが理由で解散するとは微塵も思ってなかったが、私が見る嵐さんは全員「嵐」にめちゃくちゃ誇りとプライドを持っているように見えて、自分たちが思い描く「嵐」のパフォーマンスクオリティが保てなくなったら自分たちで幕を下ろす…とか考えかねないな、等と思っていたのである。まぁ妄想だ。

しかしここ数年の嵐さんは鍛えている発言や食べ物や生活習慣にも気を付けているような発言が見られたのもあって安心もしていた。彼らは続ける覚悟をしたのだと。この‟一瞬”をなるべく長く引き伸ばす覚悟を。嵐がトップに立って、道なき道を進むようになったからこその不安も生まれるようになったけど、それ以上に信じていこうと思っていた。

 

そして次に思ったのは「ズルい」だった。2015年にZEROの企画で行われた鼎談で「後輩は嵐の姿を追いかけますよ」と言われ「全力で逃げ切る」「追いかけてくんなよ」と言った彼らは、本当に逃げ切るつもりなのだと思った。

私は勝手に嵐を"アイドル”の新時代に連れて行ってくれると思っていたけれど、むしろ彼らは昭和に日本で生まれた”アイドル”像の究極的な理想形・もしくは完成形として終わるのだと思った。彼らは新しい時代に連れて行ってくれない。逆に今後振り返ったとき前時代の”最後の”アイドルなのかもしれない。ファンを初めてこんなに阿鼻叫喚させるのが結婚とか人としての道理に反するスキャンダルとかでもなく活動休止だなんてこれまでのアイドルとしてお手本過ぎやしないか。勝ち逃げなんてめちゃくちゃズルい。そしてめちゃくちゃカッコいい。

 

夜に行われた会見は、活動休止会見が素晴らしい会見って何だよと自分でも思うが、観ていたファンなら分かると思うがとにかく素晴らしかったのだ。

でも正直に言うと、冒頭で「自分の役割だと思った」と自担が言ったとき、私は感情がぐちゃぐちゃになってしまった。省いただけかもしれないが、大野さんから聞かされて「~したい」「~しよう」等の自分自身の意思ではなく、なぜ最初に「役割」を見つけてしまうのか。それが翔さんだと分かっているけれども、誇らしいやらネガティブな感情が噴出したやらがごちゃ混ぜになった。こんなときまで長男力を発揮しないでくれ翔さん。

そして「他の何人かの思いで1人の人生を縛ることは出来ない」と言う翔さんも、「ちょっとでも同じ方向を向いてないリーダーを付き合わせるのも違う」と言う相葉さんも、私がこれまで見てきた嵐と全く変わらない嵐だった。彼らが大野さんの意志の固さを感じたのもあるだろうけど、彼ら自身も優しすぎるが故に強く引き止められなかったのだろうなと気づいてしまい、涙が止まらなかった。私が好きな人たちは、相手にとても誠実で優しい人たちだった。

その後の例の無責任記者のときに翔さんの堂々と言い放った「我々の誠意だ」発言は、これまで自分たちが見せてきたパフォーマンス・今後2年間で見せるパフォーマンスに絶対的な自信が見えて、その姿はライブで高らかに「COOL&SOUL」を歌い上げる姿を彷彿とさせ、めちゃくちゃカッコ良かった。攻撃力の高さは転じて守備力の高さとなるのだと見せつけられた。二宮さんの「我々の力不足」発言も、自分たちの絆への絶対的な信頼が見えて、泣きながら笑ってしまった。自担たちめちゃくちゃカッコいい。

ライブに関することは松潤が主に答えるなど役割がしっかり分かれている。「疲れた」などのネガティブ発言を引き出そうとされても真っ向からはっきり否定する。発言の際に「個人的には」「僕は」と主語を強調する。挙げ始めたらキリが無いほど圧倒的正しさでぶん殴って来た。それはまさしく私がずっと見てきた嵐さんだった。

会見は「会見出」の新規が生まれると言われるほど最高だった。「どうだ、これが自担だ」ととても誇らしかった。「解散ではない」とはっきり断言してくれて嬉しかった。ただ、「待ってる」と言っていいのか分からなくて不安だった。待ってると言って良いのか。その言葉が負担になりはしないか。

色々考える夜だった。二宮さんは紅白の安室さんのパフォーマンスをどんな気持ちで見ていたのだろう。翔さんは、渋谷さんやタッキーの件をどんな気持ちでコメントしたのだろう。嵐は、2018-19カウコンをどんな気持ちで見届けた?

待とうと思った。月曜のzeroを。嵐が誇るスポークスマン自担を。

 

 

 

1月28日

一睡もせずに朝を迎えた。”今日と同じ明日”なんて来なかったじゃんニノ。朝からありがとう風間くん。

ひたすら夜を待った。このzeroでの自担の発言までが嵐の意思表明だと考えていた。結果としてあんなに時間を割いてくれて、実は複雑な思いが無いでもないのだが割愛する。個々の活動を「一時的」と言ってくれた。嵐の復活を「個人的には」を付けずに「あります」と断言してくれた。「嵐のファンでいてもいい」と言ってくれた。今の時点での発言かもしれない。今後変わるかもしれない。でも今は信じられる。

あの会見を「キックオフ」と表現した翔さん。そうか、これから始まるのは「嵐」という物語の第一部終章なのか。完全に某ソシャゲに影響されている。私の脳内ではあの神殿が思い浮かび、5人が立っている。活動休止発表後続々あがる温かいコメントは、完全にあの神殿に来てくれた英霊たちだ。これから湧いてくるであろう無責任なWSも老害なコメントも迷惑な界隈もあのとき戦った魔神柱だと考えればもうヤる気満々である。

もし本当に第二部が始まったとき、嵐は新しいアイドル像を見せてくれるかもしれない。

 

 

 

 怒涛の2日間が過ぎた。

 そして私は、お金を貯めようと思った。

自担は最高の男だから、今後惜しみなくお金を使いたい。今後お金を足踏みの理由にしたくない。自担は最高の男だから。

生きようと思った。

2020年以降どうなるか分からないけど、2020年までは生き抜いて見届けなければならない。ご飯を食べねば。丸1日ぶりのフルグラは相変わらず美味しかった。

 

「まだ嵐を巻き起こせていない」「まだまだ見たい景色がある」そう言ってくれた嵐さんだが、こっちだって見せたい景色がある。そっちが思っている以上の景色を見せたい。私1人の力なんて微々たるものだけど、それでも自担は最高の男だから、少しでも素晴らしい景色を見せてあげたいのだ。

嵐さんの支出喚起力?経済損失?上等だ。自担は最高の男だから、私は経済を動かす気で行きたい。もっともっと動いて欲しい。そして経済よ一緒に死んでくれ。

「会見出」の新規?大歓迎である。円盤を買ってくれ。雑誌を買ってくれ。そして2020年に一緒に死んでくれ。

 

前を向けるかは分からないけど、とにかく顔を上げよう。下を向いてたら、最高の男である自担が見られねぇ。泣くなら自担を見ながらだ。

これからどう過ごそうが絶対最後は泣くんだろうけど、涙でグチャグチャの汚い顔だろうと少しでも笑っていたい。「行ってらっしゃい」とか「お疲れさま」なんて言えないかもしれないけど、少しでも「送り出す」というポジティブな形が取れるようにしたい。自担は最高の男だから、湿っぽさなんて似合わない。華々しい終章にしたいのだ。

 

そして私の脳内ではもう既に次の妄想が始まっている。

事務所サイトでいきなりカウントダウン表示。カウントダウンには5人のシルエット。カウコンでいきなり登場なんてのもあるかもしれない。「僕たち1年目なんで〜(笑)」とか言って後輩グループを困らせる5人。ライブでは「準備は出来てるか?」「帰ってきたぜ〜!」と煽ってくれるのだ。

新しい夢を、また見ている。